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「怪しい人々」 (東野圭吾)
東野圭吾さんの短編集です。
やはり、さらりと読みやすいです。
「寝ていた女」
「もう一度コールしてくれ」
「死んだら働けない」
「甘いはずなのに」
「灯台にて」
「結婚報告」
「コスタリカの雨は冷たい」
の7本です。

全体的に殺人シーンが軽めで(描写がほとんどなく)怖いという感じもなく読めました。
「甘いはずなのに」が少し切なかったです。
面白かったのは結婚報告かな。
同級生で最後まで残ってる組の友人が結婚報告の知らせをくれた・・・文字は間違えなく彼女。
でも、その手紙に同封されている写真に写っていたのは、彼女の顔は・・・別人だった。
始まりが面白かったので、ちょっと、もう少し面白く出来たんじゃないかなーという気もしましたが。
オチが残念。
灯台にて・・・は、ま、「いい関係」のお話ですね。

文章がいつもわかりやすくて丁寧で、推理そのものよりを人間を描く方ですよねぇ。
【2009/08/24 08:42】 | 推理小説・ミステリー(国内) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「天使の耳」  (東野圭吾)
東野圭吾さんの短編集。
交通事故を題材とした、ミステリィです。
・天使の耳
・分離帯
・危険な若葉
・通りゃんせ
・捨てないで
・鏡の中で
の6篇です。

目ではなく、耳でも証言にはなるか・・・
聴覚障害者の少女が兄が事故を起こしたときはは「青信号だった」という。
一秒も狂いなく、音を聞く耳を持つ少女の奇跡の耳は・・・
奇跡を起こしたのか?それとも?
最後に考えさせる終わらせ方がお見事でした。

危険な若葉は・・・被害者の復讐がちょっとなぁ・・・と思いました。
別の場所に迷惑かかるのはどうかと思います。
それで、新たに被害者が出たら、今度はまた、加害者に変わり・・・とけっこう怖い想像になりました。

通りゃんせは心理描写が・・・人の気持ちって本当に切ない。悲しい。

面白かったのは、捨てないで。
捨てないで・・・がいくつもの場所にかけてあるのも面白かったし、
こんな身勝手な男、こうなるのが当然。すっきり!と言う感じです。

交通事故。
つい、赤信号でとおったりしてませんか?
つい、横断歩道じゃないところ渡ってませんか?
つい、路上駐車してませんか?
つい・・・・
いつ、被害者にも加害者にも・・・そうなってもおかしくない・・・それが、交通事故ですよ。
と言う印象を受けました。

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

【2009/05/28 19:02】 | 推理小説・ミステリー(国内) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「トランプ台上の首」 (横溝正史)
角川文庫 トランプ台上の首より

隅田川沿いのアパートで女性の遺体がみつかった。
いや、首がみつかったというべきだろうか。
凄惨な事件に、お馴染みの金田一耕助が、事件を解明する。
犯人は何故、身元のわかる「首」をのこし、持ち運びにくい身体のほうを運んでいったのか・・

金田一先生がでてくる短編です。
古い時代の黄金期推理小説。
何回よんでも、ま、おもしろいですね。
現代とはもちろん違いますし、ドラマチック。
横溝正史のほうでは怖いほうではないですが、
やはり、凄惨な現場ではありますね。
毎回読んで、犯人もわかってるんですが、なんでか内容をぼんやりとしか思い出せなくなる、
謎の短編。
私の記憶力のせいなんですけれど。
【2009/02/06 16:30】 | 推理小説・ミステリー(国内) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「死の追走ー次は誰か」 笹沢佐保
短編ミステリー集。
8本の短編です。
ひとつ、ひとつは、そrで、独立したお話になっています。
第一話は、薬局店を営んでいた夫婦の話。
一人娘を、レイプされ、殺され、犯人は捕まらず時効を迎えてしまった。
病気がちの妻。夫の身体もよくない。生きる張り合いもない。
薬局を占め、つましい生活をする夫婦のもとに、10万円という現金が届き始める。
毎月。「芋虫」「陸稲」と、不思議な名前とともに。
いったい誰が。
二人は考え始める。
いったい誰が、二人にそんな大金を送り続けるのか。
第二話は、一話の夫婦に500万もの借金をしなががら、返しもせずぎゃんぶりに明け暮れる、
一話の夫婦の妻の従姉妹。
第三話はその、従姉妹が婦長として勤めていた病院の入院患者の隣の家で、事件が起きて・・・
という風に、
一話ずつ、独立しながら、それでもつながっているので、
「次は誰か」となっているわけです。

笹沢さんの作品にはどこか、孤独と寂しさがあるように感じます。
「7.2グラムの遺言」が悲しかったです。
ミステリーとして、お気に入りは第二話の「悪魔の遺言」です。
人間の勝手さがよくえがぇてると思います。
また、この後どうするつもりなのか・・・を残してるあたりも面白かったです。

でも、全体的には、やっぱり、もう少しひねりがほしい話もあったかなという印象です。
【2008/03/26 21:07】 | 推理小説・ミステリー(国内) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
「悪意」  (東野圭吾)




一人の作家が殺された。
作家の名前は日高邦彦。
ベストセラー作家である。
最近の著書は彼の中学時代の事件を書いたもので、それは
モデルとなったものの遺族から訴訟を起こされそうになっている。
第一発見者は、同じ作家で幼馴でもある野々口修。
作家といっても、野々口は日高のくちききで、作家となった児童文学作家だ。
もちろん、売れてはいない。
日高の援護があるまでは野々口は教師をしていた。
そして、事件の担当は野々口の元同僚。
教師を辞め、刑事となった加賀恭一郎だった。
野々口は「作家」という職業柄、この事件を「手記」として記録し始める。
誰にも見せるつもりはないとして。
そして、加賀はそれを見せてもらうことになった・・・。






人間とは「記録」する生き物である。
文字をつかい、「記録」を残す。
人はそれを「真実」だと思いたがる。
そこに「記録」されたのは、すべて「本当」であり、「真実」であり、「事実」であると。
だが、それは「記録した者」のとっての都合のよい「もの」でしかありえない。
野々口修の「手記」と、加賀恭一郎「記録」の章が交互にくるような構成になっています。
野々口の書いたものはどこまでが、「真実」なのか「嘘」なのか。
それを見極める重要性。
違和感の正体を掴むまでの加賀の捜査。
そして・・・

東野圭吾さんの文体は読みやすくて、
そして、落ちがすとーんとはまる時が多いので、割と好きです。
一気にざーっと読めるミステリーだと思います。
今回は殺人場面も少ないですし。
でも、・・・あっと、これをいったらおもしろくありませんね。




【2007/11/29 00:24】 | 推理小説・ミステリー(国内) | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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