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「ハリー・ポッターと賢者の石」 J・K・ローリング 松岡祐子訳
いまさらながらの、ハリー・ポッター。
一度、炎のゴブレッドまでは読んでいたのですが、
最初から読み直してみようかなぁ・・・と。
人気が出るのは当たり前な、テンポのいいファンタジーです。
ところどころ、は?????というようなところがあるのですが、それは訳者の責任によるところも大きいみたいですね。
ハリーは叔母夫婦に育てられている孤児の男の子。
叔母夫婦、従兄弟に虐待ともいえる扱いを受けて育っている。
11歳の誕生日、そんなハリーに不思議な手紙が届いた。
そして、ハリーは自分が魔法使いだと言うことを知り、魔法学校に入学するために旅立つ・・・。
イギリスが舞台のファンタジー。
島国・お化けの国のお話だから、島国・妖怪の国の日本にせっかく受け入れやすい話なのに、
微妙に訳がおかしいです。
物語のはいりからぐんぐんひきこまれ、一気に読めるお話です。
勇気と騎士道のグリフィーンドール寮にすむことになり、
赤毛の男の子ロン、
マグル(魔法の使えないもの)生まれながら、魔法の才能を持った、勉強大好き少女ハーマイオニー。
二人の親友を得たハリーが、立ち向かうのは・・・
最後の最後に本当の勇気とは何か。
面白かったです。
ちなみに、私は一度目に読んだときからずーーーーっと、ネビルのファンです。
ゴブレットあたりから、辛い展開になるのですが、このあたりは、
楽しかったです。
ホグワーツ魔法学校の様子がすごくいいです。
「水の伝説」 (たつみや彰)
東京の小学生光太郎は、いじめと気の弱さから学校に通えなくなり、
白水村に山村留学してきた。
一ノ関龍雄は光太郎と同じ6年生。光太郎が世話になってる家の子供である。
白水村は降り続く雨のせいで、お世話になっている一ノ関の北の山も崩れてしまう。
山が崩れれば、それは、そのまま林業、農業を糧とする村人たちの生活を襲う。
光太郎は、溢れ返った濁った水に流された流木にはさまった河童を助けた。
そして、その後、不思議な杯を拾う。
杯は、水神が嫁を取るためのものだという。
自分など存在しても仕方ない・・・自分の命で村が助かるなら・・・と光太郎は、竜神の嫁・・
竜に食われることをきめるのだった・・・。
児童文学なのですが、
テーマがはっきりしてるお話は面白いですね。
光太郎と龍雄が、白水村のこと、山のこと、神の事。
それらを受け止め、考え、時には投げ出しそうになり、それでも、自分なりの・・・
答えとは言い切れないかもしれないほどの淡いものだが、それでも見つけていく。
神とは。
神と人とのかかわりとは?
そして、何故、山は崩れるのか。
山村での、たとえば、医者が少ないとかそういった問題まで書いてるのとか、普通に、
すごくうまく、わかりやすくまとめてあるのに深いなぁと思いました。
日本のファンタジー児童文学で、とても読みやすかったです。
「妖女サイベルの呼び声」 (パトリシア・A・マキリップ)(訳 佐藤高子)
上質の幻想物語だと思います。
古い本なんですけど、図書館でふと気になって手をとりました。
サイベルはエルドの山に、叙事詩に歌い継がれる獣たちと暮らしている。
彼女は、獣の名前を呼び、呼び寄せる。
彼女に名前を与えたものは、彼女に従う。
たった一つのリドル(謎)以外すべて答える猪、勇猛果敢な隼、
黒鳥、魔女の猫、竜などと・・・サイベルは暮らしている。
そこに現れたのは赤子を連れた、男、コーレン。
そして、その赤子タム・・・タムローンはサイベルの甥であり、国の王子でもあると言う。
命を助け、育ててほしいとタムを腕に抱いたサイベル。
だが、その、タムが、王子として人の世界に帰ることになった・・・。
初めてであった男。
初めてであった、幼い命。
初めて知った愛すること。
そして、恐怖。
サイベルという一人の女性の心の葛藤を描きながら、
それでも、すごく美しいファンタジー。
人の世にある、怒り、憎しみ、それらが、サイベルを渦のなかに巻き込んでいきます。
サイベルが、最後にわかったこと。
それが、彼女の元を離れた美しい獣たちには、
サイベルの心に最初からあったことに気づいていたのではないかしら?
と、彼らの行動を見て思いました。
ただ、気づいていなかっただけではないのかと。
「初恋」 (尾崎翠)
語り手、僕の初恋の話。
受験勉強のためにある漁村でひと夏をすごした・・・満たない恋。
夏の夜、漁村の盆踊り。
月夜の夜。
そこで、踊っていた、男装の少女。
満たない恋のお話。
恋人のある若衆は、恋人の襦袢でダンディーに扮装したり
それのできないものがいたり、
あねさま被りの婆さん、派手な浴衣。
と月明かりの中で踊る。どこか異様ででエロチック。
まさしく、祭りという雰囲気がすごくよかったです。
おちは、よめてたけど、それがまたいい。
(ちくま文学の森・美しい恋の物語より)
燃ゆる頬 (堀辰雄)
青空文庫でも読めます。
私は十七になった。
そんな文章から始まる、短編。
寄宿舎に入れられた少年の、ゆるやかな・・・成長とはいえない、
これはやっぱり、脱皮とでもいうのだろうかそんな物語。
少年同士特有の艶しさ。
そこにある少女の笑い声。
そんなお話です。
少年同士の危うさがエロチック。
(ちくま文学の森・美しい恋の物語より)
月桃せっけん

2008年9月16日製作
・オリーブオイル(月桃パウダーインフューズ)
・ココアバター・ココナッツオイル・キャスターオイル
・苛性ソーダ・精製水
・ハーベストムーンFO
・MPソープ・ワインレッドカラージェル
コンフェ部分 ヨーグルトミントせっけん
去年作ったのなんだから、ちゃんと書けよ!
という感じですね。
月桃の製菓用パウダーを手に入れたので、それをオイルに漬け込んでみました。
パウダーは細かいのでそのままこさずにいれたままです。
お菓子用のモールドと、ハーベストムーンの香りで、「実りの秋」をイメージして作ったのです。
デザインは、MPソープとか、今までの石けんでコンフェでしてみました。
香りが、すごく好みです。
使い心地は、ココアバターの使用の割には、さっぱり系に感じました。
FOもですが月桃もいい香り。
ほんのりグリーンかかった、茶色の色合いも落ち着いていていいかも。
「天使の耳」 (東野圭吾)
東野圭吾さんの短編集。
交通事故を題材とした、ミステリィです。
・天使の耳
・分離帯
・危険な若葉
・通りゃんせ
・捨てないで
・鏡の中で
の6篇です。
目ではなく、耳でも証言にはなるか・・・
聴覚障害者の少女が兄が事故を起こしたときはは「青信号だった」という。
一秒も狂いなく、音を聞く耳を持つ少女の奇跡の耳は・・・
奇跡を起こしたのか?それとも?
最後に考えさせる終わらせ方がお見事でした。
危険な若葉は・・・被害者の復讐がちょっとなぁ・・・と思いました。
別の場所に迷惑かかるのはどうかと思います。
それで、新たに被害者が出たら、今度はまた、加害者に変わり・・・とけっこう怖い想像になりました。
通りゃんせは心理描写が・・・人の気持ちって本当に切ない。悲しい。
面白かったのは、捨てないで。
捨てないで・・・がいくつもの場所にかけてあるのも面白かったし、
こんな身勝手な男、こうなるのが当然。すっきり!と言う感じです。
交通事故。
つい、赤信号でとおったりしてませんか?
つい、横断歩道じゃないところ渡ってませんか?
つい、路上駐車してませんか?
つい・・・・
いつ、被害者にも加害者にも・・・そうなってもおかしくない・・・それが、交通事故ですよ。
と言う印象を受けました。
「夜は短し歩けよ乙女」 (森見登美彦)
何回読んでも面白い本。
2007年度本屋大賞2位、第20回山本周五郎賞受賞作品です。
個人的に○○受賞は、本屋大賞に選ばれたものは面白い思いますね。
で、この本を一言で言うと、面白かった!
に尽きます。
気弱な男子大学生が、「黒髪の乙女」こと天真爛漫な後輩の少女に恋をする。
男が女に恋をする。
それだけの話がこんなにおもしろいなんて!と言う感じです。
めぐる季節、舞台は京都。
ノスタルジックな雰囲気でお話は、不思議な世界をかもしだしていきます。
でも、不思議。
不思議が起こっても、おかしくない、そんな街。京都。
どこか、あの街は不思議が起こってもおかしくないと言うか、
「不思議」を内包してる街だと常々思ってるのですが・・・。
それに、このお話はしっくりとあっていました。
夏が舞台の本のお話。
あれは、もう本好きにはたまらないですね。
乙女の本の好みががっちり同じで、嬉しかったです。川原泉ははずせませんよねーw
お友達パンチ、なむなむ!と、乙女の言葉遣いがたいへん美しく、そこも好みです。
いつもはあまり、女優さんでイメージしたりしないんですけど、
この小説は、最初から最後まである女優さんが乙女として頭の中に浮かんできました。
コメントで知りたい人とかがいたら、書くかもしれませんけど、
イメージ押し付けるといけないので、今は書かずにいます。
「自由軌道」(ロイス・マクマスター・ビジョルド)(訳 小木曽絢子 )
ネビュラ賞受賞作。
SF苦手な私のために、彼氏が進めてくれた作品。
宇宙空間・・・無重力下で有効な働き手として、人工的に作られたクアディーとよばれる人類。
彼らは、ギャラク・テク社のケイ・プロジェクトとして生まれた存在だった。
一つの衛星の中で、他を知らず生まれた彼ら。
そこに、溶接の仕事を教える教官として、赴任してきたレオ。
初めて彼らをみたとき・・・その・・・クアディーと呼ばれる姿に驚いた彼だったが・・・
次第に、彼らを大切に思い始める。
そんなとき、クアディーの存在そのものを不要とする、新しい技術が生み出された・・・
不必要な備品としての扱いを会社から受け始めるクアディーたちのためにレオは動き始める。
感想としては、
前半面白かったのに、後半もったいないなぁ・・・です。
ポイントを、冒険活劇にしたかったのか、恋愛物にしたかったのか、どちらかメインにすれば、
もっと面白かったのに。
なんというか、後半の危機感が危機感としてぜんぜん迫ってこない。
何か問題があっても、すぐ解決しちゃので、あれ?って感じ。
それなら、もっと、レオとシルバー書き込んで、
クアディーの自立を促していく場面を書いて欲しかったな・・と言う感じです。
正直、クアディーたちわけわからないまま、会社から離れることになっちゃってるので、
あとあと、すごいパニックなってると思うなぁ。
まー、おいおい、自立していくんだろうけど、そのれを促す場面ぐらいは欲しかったと思います。
レオとシルバーが、見本となって、「生きるということはこういうこと。」みたいなのを見せるだけでも、
彼らのなかに何かが芽生えたんじゃないかな・・・と。
なんか、最後キャラがすきなところで、ばらばらに移動してて、
何が起こったのかわからなかったのも残念でした。
全体的には、面白かったのですが、
前半良かっただけに、後半の残念感が強いです。
「ファミリー」 森村誠一
一度読んだことのある本でした。
弓子は婚約者を交通事故で失った。
上司の薦めにより出合った羽室祐一と結婚して、羽室家の一員となったが、
徐々に家族のなかにある違和感に気づきはじめ・・・・
角川ホラー文庫から刊行されたのですが(刊行当時に読んだ)
ホラーではなく、サスペンスだと思いました。
あと、ヒロインの弓子がこれといったことをしてないんですよね。
「家族ーファミリー」という、絶対的なものが崩れる恐怖を描くにしては、
オチもよわすぎるし。
うーん。どうなのかなーっていう印象でした。

